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フランスの速歩レース

フランスの速歩競馬

フランスの速歩競馬
日本でも昔は行われていた、速歩のレース。
フランスでは、騎乗速歩というジョッキーが乗るものと、繋駕速歩(モンテ)という、馬車を引っ張るレース(アトレ)の2種類がある。世界のほとんどは、繋駕速歩が主流。
ローマの戦車がモデルなのであろう。チャリオットという戦車が、始まりなのであろうが、これは、メソポタミアに起源がある。
古代の中国に、いまの日本でも良く使われる伯楽という単語があるが、これは、人の名前。
おそらく、このチャリオットを使いこなす名手だったのだろう。
その伯楽同様、フランスでも、調教師自らが、ドライブしたり、騎乗したりするのである。
フランスの速歩競馬
速歩であるから、走ってはいけない。
走れば、失格だ。
脚が4本宙に浮いてはいけないのだ。
走れば、明らかに歩様が変わるから、素人でもすぐわかるようになる。
スピード感がないため、日本では人気がなくなったそうだ。フランスで初めて観戦すれば、”なんだぁ、これ!”となるだろう。
それでも、1キロを1分10秒程度で通過してゆくレースもあり、歩くといっても、そのスピードは、日本のレースの超スロー程度なのだ。
馬を苦しがらせず、走らせず、最後まで走破させるよう、調教し、ドライブする技術が必要になるのだ。G1級になると、相当な迫力になる。
フランスの速歩競馬
英愛では、ほとんど行われていないが、平地の人気のないイタリアや、北欧4カ国。ベルギー、オランダ、ドイツでも盛んだ。
3強といえるのは、フランス、イタリア、スウェーデンだろう。
アメリカや、オーストラリア、ニュージーランドも、大きなレースが行われ、時々、欧州へ遠征、欧州からの遠征もある。
フランスの大レースといえば、1月最終のアメリカ賞。ほか、その前週のモンテのG1コルニュリエ賞、夏の4歳モンテの人気レース共和国大統領書などだ。アメリカ賞は、凱旋門賞以上の熱気で、カメラを構えたフランス人が、ラチ沿いに場所を取る。プレゼンターに有名人を呼ぶのもこのレースならではだ。
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