日本で言ったら、福島の七夕賞になりますかね。
ただ、頭につく冠がグランプリで、その後にこの競馬場、街の名前がついていますから、いわばこの街のもっとも大きなレースといっていい。
ヴィシーという、フランスの温泉地の街中にある競馬場で、7月におこなれれる2000m重賞。
福島もヴィシーどちらも、国を代表する温泉地。
アリエ川か、阿武隈川かの違いはありますが、どちらも、東側を流れます。どちらも”あ”で始まる川で、南から北へ流れます。地理的、地学的にも近いとなれば、当然、人の流れも似たものになるはずで、その意味では、この2つの街は似ているのは、むしろ自然。馬へのかかわりも含めてね。ドイツでも、もっとも有名な競馬場は、バーデンバーデンという温泉地にありますしね。
ちなみに、ストラスブールの競馬場から、バーデンバーデンの競馬場は、フランスからドイツへとなるのだが、距離にすると、府中中山より近い。
そして、このヴィシーとバーデンバーデンは、同じ世界遺産。ヨーロッパの大温泉保養都市群に登録されているのである。馬との関係も、偶然の一致だろうか?
2024 07 17 水曜 : Vichy ヴィシー競馬場
5レース – Grand Prix de Vichy ヴィシー大賞 2024
20h50
平地 – G3 – 80 000ユーロ – 2000m – 9頭
3歳以上
予想印
注01 Woodchuck 03 H4 59 S. Planque
対02 Magellan 02 H4 58 M. Guyon
–03 Speechman 08 H4 58 I. Mendizabal
–04 Mon Bel Canto 07 H6 58 J.-B. Eyquem
単05 Quest The Moon 09 H8 58 R. Piechulek
–06 Une Perle 06 F4 57.5 A. Orani
穴07 Jordanella 04 F5 56.5 J. Guillochon
–08 Persist 05 F5 56.5 A. Pouchin
本09 Trafalgar Square 01 H3 54 M. Barzalona
レース予想
Prix du Lys リス賞は7着も、秋の凱旋門賞まで視野に入れる馬もいるほどのレース。こちらは、地方のグランプリシリーズをめぐる旅路。本09 Trafalgar Square トラファルガースクエアは一つ格上となる存在か?3歳なんですけどね。
リステッドや重賞での掲示板の力は、注01 Woodchuck ウッドチャック。
Grand Prix de Lyon リヨン大賞3着の、対02 Magellan マゼラン。
ドイツダービー4着馬、単05 Quest The Moon クエストザムーン。
リステッドのPrix Urban Sea アーバンシー賞2着の、穴07 Jordanella ジョルダネラ。
レース結果
01着単05 Quest The Moon R. Piechulek 2分06秒70
02着本09 Trafalgar Square 1.25馬身
03着 06 Une Perle ハナ
04着対02 Magellan ハナ
05着 08 Persist 1.25馬身
06着注01 Woodchuck 1/4馬身
07着 04 Mon Bel Canto クビ
08着穴07 Jordanella 2.5馬身
09着 03 Speechman 3馬身
レース展開
時間が時間ですので、夜9時10分前。サマータイムを無視しても、夜8時少し前。なかなかな時間で、本日の第5レース。
でも、夕方のレースなんですよね。
3列縦隊で向こう正面の馬場のいいところを通っていくと最終コーナーへ。
最後は4列で直線に入ってきたという感じですね。
直線は外から伸びた単05 Quest The Moon クエストザムーンでした。ジリ脚の本09 Trafalgar Square トラファルガースクエアは、らしい回りの馬から僅差出た2着。一発はないですが、堅実ではあります。
これで、単05 Quest The Moon クエストザムーンは、リス賞以来の仏重賞2勝目ですが、バーデンバーデンで独重賞を勝っているので、重賞は3勝目ですかね。
血統
単05 Quest The Moon クエストザムーンは、ダンジグ系SEA THE MOON シーザムーン産駒。母父ダンジグ系ロックオブジブラルタル。
こぼれ話
2023 07 19 水曜 : Vichy ヴィシー競馬場
6レース – Grand Prix de Vichy ヴィシー大賞 2023
21h45
平地 – G3 – 80 000ユーロ – 2000m – 8頭
3歳以上
予想印
–01 Monty 04 H8 58.5 G. Mossé
対02 Hooking 08 H7 58.5 A. Lemaitre
–03 Naranco 02 M4 58.5 I. Mendizabal
単04 Bolthole 03 M4 58.5 M. Barzalona
本05 Kertez 06 H5 58.5 M. Guyon
–06 Wonderful Times 05 F4 57 Alex. Roussel (G)
–07 One For Bobby 07 F4 57 C. Soumillon
穴08 Harry Way 01 H3 54.5 C. Demuro
レース予想
G3のLa Coupe ラクープ2着の、対02 Hooking ウーキング。
コンピエーニュ大賞と、ボルドー大賞の2リステッドを連勝、している、単04 Bolthole ボルトール。
G2のシャンティイ大賞連帯した、本05 Kertez ケルテス。
G3ノアイユ賞、G3グレフュール賞、G3オカール賞と連続連帯した、穴08 Harry Way ハリーウェイ。
レース結果
01着 07 One For Bobby C. Soumillon 2’04”33
02着 単04 Bolthole 3/4馬身
03着 03 Naranco 1.5馬身
04着 対02 Hooking 1.75馬身
05着 本05 Kertez 短クビ
06着 06 Wonderful Times 2.5馬身
07着 01 Monty 短アタマ
08着 穴08 Harry Way 2.5馬身
レース展開
03 Naranco ナランコ、穴08 Harry Way ハリーウェイ、07 One For Bobby ワンフォーボビーの順でスローに進みます。
横に広がってのたたき合いは、各馬力僅差を物語る。
外ラチ側が優勢。07 One For Bobby ワンフォーボビー、スミヨンがやってのけました
07 One For Bobby ワンフォーボビーは、前走は英G3を3着。
血統
07 One For Bobby ワンフォーボビーは、サドラーズダンジグ。サドラーズウェルズ系フランケル産駒。母父ダンジグ系INVINCIBLE SPIRIT インヴィンシブルスピリット。母ONE SPIRIT ワンスピリットは、愛G3を2度2着。
こぼれ話
2022 07 20 水曜 : Vichy ヴィシー競馬場
6レース – Grand Prix de Vichy ヴィシー大賞 2022
21h45
平地 – G3 – 80 000ユーロ – 2000m – 6頭
3歳以上
予想印
対01 Emblem Road M4 61.5 O. Peslier
–02 Riocorvo M6 58.5 G. Mossé
穴03 Diamond Vendôme H7 58.5 S. Planque
本04 Kertez H4 58.5 M. Guyon
単05 Sundoro F4 57 M. Barzalona
–06 Coeur Macen F5 57 C. Demuro
レース予想
対01 Emblem Road エンプレムロードってなんだ?と思えば、マルシュロレーヌが出走した、サウジカップの勝馬でした。
ただ、そんな馬が、ここへ出走してくるのであるから、当然の重斤量。
なので、勝ちに来たというわけではあるまい。でも、場合によっては、この後の展開が変わるということはありうるのだろう。その点、勝ちに来たわけではないが、負けられぬ立場ではある。
その後、上昇気流に乗る馬も多い、ラクープを勝ち上がった本04 Kertez ケルテス。
長い距離を使って惨敗した昨秋であるので、ここは中距離で、仕切り直し。
その仕切り直しを勝ち上がって、もう一つというのがここだろう。
上のクラスでは通用していなかったが、再度立て直し、アーバンシー賞を勝ち上がった単05 Sundoro サンドーロ。
最後に、昨年のこのレースの連帯2着馬である穴03 Diamond Vendôme ディアモンヴァンドーム。
このところ、全くの格下条件で4戦3勝。勝癖つけて、再び好走した重賞を好成績で秋に弾みを付けたい。
レース結果
01着 02 Riocorvo G. Mossé 2’05”30
02着 単05 Sundoro 3馬身
03着 穴03 Diamond Vendôme クビ
04着 本04 Kertez 3/4馬身
05着 対01 Emblem Road 3/4馬身
06着 06 Coeur Macen 2.5馬身
レース展開
まあ、ハイペースはありませんが、淡々と流れる3番手を追走した1番人気のサウジカップの覇者対01 Emblem Road エンプレムロード。
荒れてきた内は通らず、外外を行きます。
ま、距離は、ずいぶんと伸びるでしょうね。
1番手は、穴03 Diamond Vendôme ディアモンヴァンドーム。2番手に02 Riocorvo リオコルヴォで淡々と流れます。
対01 Emblem Road エンプレムロードは、3番手。
2番手で進んだ02 Riocorvo リオコルヴォはグイグイ伸び、人気の対01 Emblem Road エンブレムロードは、後方に沈みます。
対01 Emblem Road エンブレムロードは、それでも、馬群のお尻にくっついたままゴールしますが、02 Riocorvo リオコルヴォは2着に3馬身差の圧勝の位置でゴール。対01 Emblem Road エンブレムロードにとっては、馬場問題もあるのかもしれませんが、斤量61.5は重かったですね。さすがの実績も、これだけの条件違いでは、ということでした。
02 Riocorvo リオコルヴォは、一度、スペイン、サンセバスチャンの夏のデフィデュギャロシリーズのサンセバスチャン金杯に出走していますが、これは2400で敗戦。
距離適性なのか、そのあたりはわかりませんが、今回2000mを大廻りしての圧勝ですから、メンバーなのか?距離なのか?
まずは、メンバー的に恵まれたといっていいでしょうね。
血統
02 Riocorvo リオコルヴォは、サドラーズウェルズ系ドイツダービー馬PASTORIUS パストゥーリアス産駒。ノヴェリストを破っての独ダービー戴冠。母父ニジンスキー系シルヴァノ。明らかのドイツ血統馬ですね。サドラーズ、モンズン、ロミタス、シャーリーハイツ、ブラッシンググルーム等々、スタミナは豊かそうですね。