クリスタルカップの第1戦に設定される、ポーのクロスカントリー決定戦。
クリスタルカップ自体が、欧州の東西を結ぶ競馬のつながり。いまでは、平地でも、騎手、馬の東西交流が盛んになってきました。面白いのは、チェルトナム、ワレヘム、ヴロツワフ、メラーノ、パルドゥヴィツェ、そして、リオンダンジェにクランにフォンテーヌブローにポーと、首都じゃない競馬場で行われるレースが多い事。
こうした試みが、人馬の交流を盛んにしていますし、マーケットも広がれば、ファンの旅の楽しみも広がりますね。
2024 02 18 日曜 : Pau ポー競馬場
10レース – Grand Cross de Pau – Prix Gaston de Bataille ポー大クロス – ガストン・ドゥ・バタイユ賞 2024 2023-2024クリスタルカップ第8戦
16h42
クロスカントリー – LR – 85 000ユーロ – 6300m – 7頭
6歳以上
予想印
–01 Lucky Net Love H11 68 L.-P. Bréchet
本02 Hip Hop Conti H7 68 C. Lefebvre
対03 Illico H6 68 S. Paillard
穴04 Hemevoici H7 68 T. Beaurain
–05 Saint Godefroy H9 68 F. de Giles
単06 Solingen F7 66 V. Morin
–07 Harmonie Roque F7 66 J. Reveley
レース予想
クラス1連勝中の、本02 Hip Hop Conti イップオップコンティ。穴04 Hemevoici エメヴォワシ、–01 Lucky Net Love ラッキーネットラヴ、–07 Harmonie Roque アルモニーロック、–05 Saint Godefroy サンゴッドフロワと破ってきた。
4連勝中の、対03 Illico イリコ、アンジューロワールチャレンジの覇者Shawinigan シャウィンガンを破ったこともある、単06 Solingen ソランガン。
レース結果
01着本02 Hip Hop Conti C. Lefebvre 8’32”50
02着 05 Saint Godefroy F. de Giles 2馬身半
03着 07 Harmonie Roque J. Reveley 9馬身
04着対03 Illico S. Paillard 1馬身
05着単06 Solingen V. Morin 5馬身半
06着穴04 Hemevoici T. Beaurain アタマ
07着 01 Lucky Net Love L.-P. Bréchet 20馬身
レース展開
スロースタートのこのレース、本02 Hip Hop Conti イップオッフコンティは5番手追走。
中盤から、徐々にペースも上がっていく感じもしますが、崩れる馬なし。
さらに後半に入ると、05 Saint Godefroy サンゴッドフロワが前へ前へと推進します。
これを追うのが、本02 Hip Hop Conti イップオッフコンティ、以下続く。
最後の障害をこえてからのたたき合いを制したのは、本02 Hip Hop Conti イップオッフコンティでした。
血統
本02 Hip Hop Conti イップオッフコンティは、ブランドフォード系Lauro ラウロ産駒。凱旋門賞への登竜門のレースPRIX DE L’AVRE アヴル賞の勝馬である。
こぼれ話
2023 02 19 日曜 : Pau ポー競馬場
11レース – Grand Cross de Pau – Prix Gaston de Bataille ポー大クロス – ガストン・ドゥ・バタイユ賞 2023 クリスタルカップ第1戦
17h29
クロスカントリー – LR – 82 000ユーロ – 6300m – 7頭
6歳以上
予想印
本01 Uniketat H8 68 J. Plouganou
対02 Gareth de Larachi H8 68 L. Zuliani
–03 Hip Hop Conti H6 68 J. Reveley
単04 Galcoflaur H7 68 T. Beaurain
–05 Saint Godefroy H8 68 F. de Giles
–06 Netcam F11 66 A. de Chitray
穴07 Harmonie Roque F6 66 R. Julliot
レース予想
昨年の覇者が、本01 Uniketat ユニケタット。
3勝全てがポーという、対02 Gareth de Larachi ガレスドゥララシ。
前哨戦を勝った、単04 Galcoflaur ガルコフローと、2着、穴07 Harmonie Roque ハーモニーロック
レース結果
01着 03 Hip Hop Conti C. Lefebvre 8’11”00
02着 本01 Uniketat 4馬身
03着 穴07 Harmonie Roque 5.5馬身
落馬 対02 Gareth de Larachi -
落馬 単04 Galcoflaur -
落馬 05 Saint Godefroy -
レース展開
本01 Uniketat ユニケタットの先行でした。
全頭隊列になって、後ろから03 Hip Hop Conti イップオップコンティが追撃しています。
途中、水濠を超えますが、濠にしては長いです。小川を超えるイメージですかね。
これを見ていると、いかにも、フランス人が大好きなクロスカントリーといった感じがします。
整備された道と多数のランドナーたち、絶景、クロスカントリー競馬、こうしたところに、この国が観光立国としてただモノではないところの一旦を知ることができますね。
まだ、ポーには、行ったことないんですがね
血統
03 Hip Hop Conti イップオップコンティは、父はモンズン系LAURO ラウロ。カナダのG2スカイクラシックSを勝っています。母父リボー系アスタラバッド。母系はずっとフランスの馬ですね。こういうところが、あきらかに、残しに行っているフランスらしい商業主義ではない血統とも言えますね。
こぼれ話
randonner ランドネという言葉がありますが、これ、ハイキングというか、徒歩踏破というか、フランス人が大好きな奴です。その人間用の”けものみち”が、フランスじゅうに張り巡らされていて、整備されています。それ用の地図も売ってますし、得てして、絶景ポイントの多い自然歩道です。日本にも、自然歩道が整備されていますが、フランス人の方が、好きなんじゃないですかね?英語だとトレッキングって言えばいいんでしょうかね。
僕は、写真のために、どこかのバス停から、歩いて、ポイントへ向かいますが、ランドナーたちはずっと遠い地点から、徒歩でやってきます。恰好も雰囲気も、こちらとはもう、全く違いますが、目指すものは一部同じです。
地方の競馬に出かけて、近所を観光、散策していると、こうした人たちとよく出会いますが、そうか!確かに競馬場の中にも、このクロスカントリーの競馬が多いなと思います。日本だとあまり聞かないクロスカントリーですが、中山大障害は、谷底くだったりするので、クロスカントリーっぽいコース形態ですね。山を登り、谷を下りが、より人馬を美しく見せてくれます。なにも、最後直線だけが競馬なわけじゃないんですね。
貴重な自然、貴重な風景、貴重な血統、このあたり、全てフランスらしい感じがします。