2006年のOr Noir De Somoza オールノワールソモザ、2009年のLong Run ロングラン、2010年のKauto Stone コートストーン。2013年のMilord Thomas ミロールトマ、2015年のSo French ソーフレンチ、2016年のCarriacou カリアクーと名障害馬ばかりが並ぶ。これらは、4歳にとどまらず、仏障害の王者となっていった。
2023 11 12 日曜 : Auteuil オートゥイユ競馬場
4レース – Prix Maurice Gillois – Grand Steeple-Chase des 4 Ans モーリス・ジロワ賞 2023
14h33
チェイス – G1 – 355 000ユーロ – 4400m – 10頭
4歳
予想印
対01 Le Philosophe H4 68 G. Masure
穴02 Amy du Kiff H4 68 L.-P. Bréchet
注03 Klitchko de Belair H4 68 K. Dubourg
–04 Jardin d’arthel H4 68 J. Reveley
–05 Jojo Lapin H4 68 G. Meunier
本06 Juntos Ganamos H4 68 F. de Giles
–07 Winteriscoming H4 68 J. Charron
–08 Jost H4 68 K. Nabet
単09 Jazzy Senam F4 66 A. Zuliani
–10 South Lodge F4 66 C. Lefebvre
レース予想
落馬と初戦以外敗れていない、本06 Juntos Ganamos フントガナモスの相手探しのレース。
Prix Orcada オルカダ賞では、僅差だった牝馬、対09 Jazzy Senam ジャジーセナム。
Prix Orcada オルカダ賞では、落馬だった相手筆頭候補だった、単01 Le Philosophe ルフィロソフ。
リステッドのPrix Bayonnet バヨネット賞を勝ち上がった、穴02 Amy du Kiff アミデュキフと、僅差だった、注03 Klitchko de Belair クリチュコデュベルレ。
レース結果
01着 穴02 Amy du Kiff L.-P. Bréchet 5’57”18
02着 単09 Jazzy Senam 4馬身
03着 08 Jost 13馬身
04着 07 Winteriscoming 8馬身
05着 対01 Le Philosophe 12馬身
06着 05 Jojo Lapin 8馬身
07着 04 Jardin d’arthel 13馬身
08着 10 South Lodge 4.5馬身
落馬 注03 Klitchko de Belair -
落馬 本06 Juntos Ganamos -
レース展開
単09 Jazzy Senam ジャジーセナムがレースを引っ張ります。
穴02 Amy du Kiff アミーデュキフは、5番手付近。
単09 Jazzy Senam ジャジーセナムは、単独でどんどん飛ばして後続との差は、15馬身はつきましたかね?
いまだに結構な差で、水濠を超えた、単09 Jazzy Senam ジャジーセナム。
4頭ほどは動いて、少々差を詰めていきながら、向こう正面。
これを一番手で追走していた、有力、本06 Juntos Ganamos フントガナモスがまさかの落馬。
さらに、追っていた3頭のなかから、注03 Klitchko de Belair クリチュコデュベルレが落馬。
有力馬が落馬するなかなかのペース。
勝負所3コーナーでは、5馬身程度まで後続の2頭、穴02 Amy du Kiff アミーデュキフと、07 Winteriscoming ウィンターイズカミングが詰めます。
さらにこれでは終わりません。
前では、逃げていた、単09 Jazzy Senam ジャジーセナムが、ゴール直前で、穴02 Amy du Kiff アミーデュキフにつかまり、すっかりペースダウンしてしまった、07 Winteriscoming ウィンターイズカミングは、はるか後ろからやってきた、08 Jost ジョストにつかまり、4着後退。
単09 Jazzy Senam ジャジーセナムは敗れましたが、ナイスレースでした。
穴02 Amy du Kiff アミーデュキフは、リステッドのPrix Bayonnet ベヨネット賞勝から連勝で、4歳王者に。
通算14戦4勝目。
チャレンジャーが引っ張ると、障害レースは俄然面白くなりますね。
血統
穴02 Amy du Kiff アミーデュキフは、ネヴァーベンド系KAPGARDE カップギャルド産駒。KAPGARDE カップギャルドは、4歳チェイス王者のPrix Ferdinand Dufaure フェルディナンデュフォーレ賞馬。
こぼれ話
2022 11 13 日曜 : Auteuil オートゥイユ競馬場
4レース – Prix Maurice Gillois – Grand Steeple-Chase des 4 Ans モーリス・ジロワ賞 2022
14h33
チェイス – G1 – 320 000ユーロ – 4400m – 10頭
4歳
予想印
–01 In Love H4 68 F. de Giles
–02 Magic Marvel H4 68 O. Jouin
–03 Inédit de Ciergues H4 68 P. Dubourg
–04 Iceo Madrik H4 68 D. Ubeda
–05 Indivis H4 68 A. de Chitray
–06 Impressive H4 68 J. Charron
本07 Diamond Carl H4 68 B. Lestrade
単08 Sans Bruit H4 68 K. Nabet
対09 La Manigance F4 66 A. Zuliani
穴10 Gessy Raiselle F4 66 J. Reveley
レース予想
今年の大物予定は、7戦6勝7連帯、本07 Diamond Carl ディアモンカルル。
相手探し。
ジャンスタン賞勝馬の対09 La Manigance ラマニガンスが相手筆頭。牝馬だ。
これと好勝負だった単08 Sans Bruit サンブリュイも底見せず。
チェイスの階段を一歩一歩確実に登っている牝馬、穴10 Gessy Raiselle ジェシーレゼル。
レース結果
01着 穴10 Gessy Raiselle J. Reveley 5’34”96
02着 本07 Diamond Carl 8馬身
03着 01 In Love 2.5馬身
04着 単08 Sans Bruit ENC
05着 06 Impressive LOIN
落馬 02 Magic Marvel -
落馬 03 Inédit de Ciergues -
落馬 04 Icéo Madrik -
中止 05 Indivis -
落馬 対09 La Manigance -
レース展開
このレースもビックリスタートでした。02 Magic Marvel マジックマーベルがいきなりの落馬、
このレースの勝馬穴10 Gessy Raiselle ジェシーレゼル、2着馬本07 Diamond Carl ディアモンカルルは、序盤並んです集団後方に控えます。
先頭集団は、3頭ですが、うち1頭、02 Magic Marvel マジックマーベルがカラ馬ですので、ちょっと、大変ですね。
しばらくすると、人気の一角対09 La Manigance ラマニガンスが後方で落馬。
さらに、2頭の先頭集団形成していた04 Icéo Madrik イセオマドリクも落馬。
完全な独走態勢に入った03 Inédit de Ciergues イネディドゥシエルゲスが、何と落馬。
無事に走り続けた穴10 Gessy Raiselle ジェシーレゼルが、最後のスパートで荒れたレースの勝利をもぎ取りました。
血統
穴10 Gessy Raiselle ジェシーレゼルは、前走リステッドをリファール系ジェミックス産駒。母父グレイソヴリン系バルードナー。
バルードナーは、中距離G3のヴィシー大賞とプランスドランジュ賞を勝、リステッドのボルドー大賞では、ジムアンドトニックの2着。
ちなみに、直接関係はないのですが、ジムアンドトニックは、モーリスドゲスト賞で、日本のシーキングザパールの2着に好走しています。香港遠征でもドバイデューディーフリーでも勝利している猛者。
リファール系ジェミックスも、さかのぼれば、リファール系のメンデスとベリファ親子にたどり着きますから、日本で種牡馬だった馬にたどり着きます。
こぼれ話
最近、日本でも、パンサラッサのような馬がいますが、少し前には、ツインターボがいました。この馬も、リファール系で父ライラリッジ。
そういえば、パンサラッサは、母方にスペシャルとソングの凱旋門賞血統を引いていますが、この馬、ロンシャンで逃げたらどうなるんでしょうね?甘くはない坂より前に、後続を引き離して、ゆっくり登って、また逃げる。ま、妄想の世界ですが、楽しいです。
仏障害4歳王者のレースとロードカナロア産駒の話がつながるんですから、競馬の奥は、深くしようと思えば、どこまでも行きますね。