ハードル4歳G3である。このレースを勝った馬に、Kasbah Bliss カスバーブリスがいるのだが、この馬障害発平地馬で、その逆と比べると、面白い経歴だ。平地転向後、複数のG2を制し、キャドラン賞G1をも制している。また、ドバイゴールドカップ5着掲示板、アスコットゴールドカップ7着、香港ヴァーズはユームザインの2着で、香港馬ヴィヴァパタカなどに先着しているのだ。スパニッシュムーン、日本のジャガーメイル、シリュスデゼグルにも先着している。
その後もこのレースが4歳戦なだけに、
Solix ソリックス
Esmondo エスモンド
Roll On Has ロールオンアス
Bonito du Berlais ボニートデュベルレ
Device デヴァイス
De Bon Coeur ドゥボンクー
Master Dino マスターディノ
L’Autonomie ロトノミー
James du Berlais ジェイムスデュベルレ
と、名馬目白押し。このレースをチェックしておけば、何年間かフランス障害レースを楽しめ、この勝ち馬を軸に、戦力図を理解していくのに役立つ。
2024 10 30 水曜 : Auteuil オートゥイユ競馬場
5レース – Prix Pierre de Lassus ピエール・ドゥ・ラシュス賞 2024
15h06
ハードル – G3 – 135 000ユーロ – 3900m – 8頭
4歳
予想印
本01 Kingland H4 68 K. Nabet
単02 Léon du Berlais M4 67 G. Masure
–03 Flying Chaser F4 67 F. de Giles
–04 Karthage H4 66 D. Ubeda
対05 Gardien de Musée H4 65 B. Le Clerc
–06 Kamaro d’Huez H4 65 T. Chevillard
注07 Milan Tino H4 65 M. O’Sullivan
穴08 Losange Vert Bleu H4 65 G. Meunier
レース予想
前哨戦である、Prix de Maisons-Laffitte メゾンラフィット賞を勝ってきた、本01 Kingland キングランド。
春の4歳頂点である、Prix Alain du Breil アランデュブレイユ賞の2着馬、本01 Kingland キングランドに対して、4着だった、対05 Gardien de Musée ガルディアンデュミュゼ。とはいえ、ここには、10馬身差。
圧倒的に、本01 Kingland キングランド中心であろう。他は、対戦してきた馬の順位争い。Prix de Maisons-Laffitte メゾンラフィット賞3着、単02 Léon du Berlais レオンデュベルレと、4着、穴08 Losange Vert Bleu ロサンジュヴェールブルー、失格、注07 Milan Tino ミランティノ。
レース結果
01着本01 Kingland K. Nabet 4分48秒90
02着対05 Gardien de Musée 10馬身
03着単02 Léon du Berlais 6馬身
04着 06 Kamaro d’Huez 1馬身
05着穴08 Losange Vert Bleu 2.5馬身
06着注07 Milan Tino 18馬身
07着 03 Flying Chaser 30馬身
落馬 04 Karthage -
レース展開
人気当然といえば、当然の前走も重賞勝ちの本01 Kingland キングランド。斤量わずかに重くなりますが、おそらく、問題なし。
まずは、穴08 Losange Vert Bleu ロサンジュヴェールブルーが先行していきます。
最終周向こう正面で、わずかに、脱落する馬がではじめるが、本01 Kingland キングランドは2番手あたりを追走。
4コーナーの立ち上がりで加速した本01 Kingland キングランド、そこからは、もったままの一人旅。
楽勝でした。
血統
本01 Kingland キングランドは、ネヴァーベンド系COKORIKO ココリコ産駒。母父SAINT DES SAINTS サンデサン産駒。
COKORIKO ココリコは、障害リステッドを勝った馬ですが、破った相手は、この世代の王者と言っていい、Milord Thomas ミロールトマ。この先がどうだったかは分かりませんが、現在は、多くの強い障害馬を輩出中。
こぼれ話
2023 11 03 金曜 : Auteuil オートゥイユ競馬場
3レース – Prix Pierre de Lassus ピエール・ドゥ・ラシュス賞 2023
12h47
ハードル – G3 – 135 000ユーロ – 3900m – 5頭
4歳
予想印
注01 Losange Bleu H4 68 J. Charron
穴02 Whymper H4 67 B. Le Clerc
本03 Lincoln M4 65 G. Ré
対04 Jachar H4 66 J. Reveley
単05 Jericoacoara H4 65 L. Zuliani
レース予想
ほぼほぼ無風でやってきた、注01 Losange Bleu ロサンジュブルーをPrix de Maisons-Laffitte メゾンラフィット賞で破った、穴02 Whymper ウィンパー。これをすでに破っている、単05 Jericoacoara ジェリコアコアラ。
ということで、まだまだ変化ありそうだ。
3連勝中、本03 Lincoln ランコワン。
2戦2勝から落馬の、対04 Jachar ジャシャール。
難解でもあるし、今時点を計る重賞といった感じだ。
レース結果
01着注01 Losange Bleu J. Charron 4分52秒36
02着穴02 Whymper 11馬身
03着本03 Lincoln 4.5馬身
04着対04 Jachar 20馬身
05着単05 Jericoacoara 大差
レース展開
注01 Losange Bleu ロサンジュブルーが淡々と先行。
これを見ながら、穴02 Whymper ウィンパーが続きます。
この2頭が飛ばしていくと、後続は早くもついていけず。
最後の直線も2頭の荒祖ですが、実質注01 Losange Bleu ロサンジュブルーの独壇場となります。
そのまま決着。前走敗れたのは、休み明けだからですかね?今回はきっちり。
血統
注01 Losange Bleu ロサンジュブルーは、長距離G2PRIX MAURICE DE NIEUIL モーリスドニュイユ賞勝馬リファール系MARTALINE マルタリン産駒。母父ニジンスキー系カドゥーダル。
こぼれ話
2022 11 04 金曜 : Auteuil オートゥイユ競馬場
6レース – Prix Pierre de Lassus ピエール・ドゥ・ラシュス賞 2022
14h35
ハードル – G3 – 120 000ユーロ – 3900m – 8頭
4歳
予想印
対01 Kyrov H4 69 G. Richard
本02 Hawaï du Berlais F4 67 P. Dubourg
–03 Bathyscaphe H4 67 J. Charron
–04 Norville H4 66 C. Lefebvre
–05 Mister Vision H4 65 A. Zuliani
–06 Il Est Français H4 65 J. Reveley
穴07 Ine Anjou F4 65 O. Jouin
単08 West End Girl F4 64 K. Nabet
レース予想
立ち位置を、本02 Hawaï du Berlais アワイデュベルレに取って代わられた感のある単01 Kyrov キーロフ。今回も斤量が多いのがどう響くか?ただ、本02 Hawaï du Berlais アワイデュベルレとの差は、性別差のみの2キロとなった。
一度叩いて変わり身を期待できる対08 West End Girl ウェストエンドガールも、巻き返しを狙う。64なら3キロ有利。
穴07 Ine Anjou イネアンジューも、前走はクラスを上げ、本02 Hawaï du Berlais アワイデュベルレに敗れたが、クラス慣れを目指す。こちらは2キロ有利である。
レース結果
01着 06 Il Est Français J. Reveley 4分43秒46
02着穴07 Ine Anjou 8馬身
03着本02 Hawaï du Berlais 2馬身
04着対01 Kyrov 6馬身
05着 05 Mister Vision 1.25馬身
06着 04 Norville 10馬身
中止 03 Bathyscaphe -
中止単08 West End Girl -
レース展開
人気の本02 Hawaï du Berlais アワイデュベルレと並ぶような内側の位置に06 Il Est Français イレフランセのグレーの勝負服。
最終周には、自然と先頭に立ってしまう06 Il Est Français イレフランセは、絶好調ですかね?
宿敵本02 Hawaï du Berlais アワイデュベルレが加速出来ないうちに、どんどん逃げてゆく06 Il Est Français イレフランセ。
そのまま寄せ付けず、06 Il Est Français イレフランセ完勝。
06 Il Est Français イレフランセは、6戦6連帯3連勝。一気に頂点に上り詰めた感じがしますね。格下ではありませんでした。
血統
06 Il Est Français イレフランセは、サドラーズウェルズ系Karaktar カラクター産駒。Karaktar カラクターは、仏クラシック戦線で、ノアイユ賞と、プランスドランジュ賞を勝った中距離ランナー。仏ダービーでは、スミヨン騎乗で、シュミノーのニューベイと人気分け合いましたが、8着。
06 Il Est Français イレフランセの母父は、VIDEO ROCK ヴィデオロック。ニエル賞では、トランポリーノの2着でした。
父母の戦績見ると、勝ち切れなかった平地馬が、障害馬の血統らしい感じがしますね。
Karaktar カラクターは障害馬血統とも言うべき、カヤージの血を引きますし、母父は、リュティエ系にハイペリオン系にブランドフォード系と渋すぎます。