フランスの夏のグランプリ。エルコンドルパサーが勝ったことで、日本でもおなじみの大レースに。
2024 06 30 日曜 : Saint-Cloud サンクルー競馬場
4レース – Grand Prix de Saint-Cloud サンクルー大賞2024
15h55
平地 – G1 – 400 000ユーロ – 2400m – 7頭
4歳以上
予想印
対01 Zarir 02 H4 58 C. Soumillon
単02 Feed The Flame 06 M4 58 A. Pouchin
–03 Outbox 05 H9 58 Mlle H. Doyle
本04 Iresine 07 H7 58 Mlle M. Vélon
穴05 Dubai Honour 01 H6 58 T. Marquand
注06 Sevenna’s Knight 03 M4 58 M. Barzalona
–07 Point Lonsdale 04 M5 58 I. Mendizabal
レース予想
G1ガネー賞の2着3着である、対01 Zarir ザリールと、単02 Feed The Flame フィードザフレーム。
年明けの登竜門レースでもある英G2のJockey Club Stakes ジョッキークラブSを勝った–03 Outbox アウトボックス。
ジャパンカップ9着後、前哨戦を叩いた、本04 Iresine イレジーヌは、ここでは本命。
香港、シャンティイ大賞と使ってきた、穴05 Dubai Honour ドバイオナー。
長距離重賞G3
長距離重賞G3、Prix de Barbeville バルブヴィル賞、G2Prix Vicomtesse Vigier ヴィコンテッスヴィジエ賞と連勝してきた、注06 Sevenna’s Knight セヴェナーズナイト。
英G3のOrmonde Stakes オーモンドS圧勝してきた–07 Point Lonsdale ポイントロンズデール。
なかなか骨っぽい馬が集まったが、基本、本04 Iresine イレジーヌの相手探しだろう。
レース結果
01着穴05 Dubai Honour T. Marquand 2分30秒30
02着単02 Feed The Flame 1.75馬身
03着 07 Point Lonsdale クビ
04着本04 Iresine 3/4馬身
05着対01 Zarir 1.25馬身
06着注06 Sevenna’s Knight 10馬身
07着 03 Outbox 5馬身
レース展開
03 Outbox アウトボックスが行き、07 Point Lonsdale ポイントロンズデールが2番手という展開で、中団以降に有力馬が控えるといった流れ。本04 Iresine イレジーヌは後方でしたね。
直線は内突いた穴05 Dubai Honour ドバイオナーが、後続完封で押し切りました。
馬場もまあまあ良かったようなので、展開的に、後方から差し切るのは、むつかしかったと思われますね。
血統
穴05 Dubai Honour ドバイオナーは、ミスタープロスペクター系PRIDE OF DUBAI プライドオブドバイ産駒。母父サドラーズウェルズ系モンジュー。
こぼれ話
2023 07 08 日曜 : Saint-Cloud サンクルー競馬場
3レース – Grand Prix de Saint-Cloud サンクルー大賞2023
16h55
平地 – G1 – 400 000ユーロ – 2400m – 5頭
4歳以上
予想印
対01 Zagrey 03 M4 58 C. Soumillon
–02 Malabu Drive 05 H4 58 D. Costello
本03 Westover 04 M4 58 R. Hornby
–04 Tünnes 01 M4 58 R. Piechulek
穴05 Junko 02 H4 58 M. Guyon
レース予想
凱旋門賞で惜しくも掲示板をはずした、いやいや、6着以下も掲示板があるので、はずしてはいないはずだが、6着だった、本03 Westover ウェストオーヴァーは格上でしょう。
ドバイシーマで、本03 Westover ウェストオーヴァー2着に続く3着、対01 Zagrey ザグレイ。
イスパーン賞最下位も、大差ではない、穴05 Junko ジュンコ。
レース結果
01着本03 Westover R. Hornby 2分25秒46
02着対01 Zagrey 2馬身
03着穴05 Junko 3馬身
04着 04 Tünnes 9馬身
05着 02 Malabu Drive 大差
レース展開
ちょっと出遅れ気味だった穴05 Junko ジュンコ、前を見ながらの本03 Westover ウェストオーヴァー、これをマークの対01 Zagrey ザグレイといった感じの並び。馬なりでしょう。有力馬が後ろの3頭ということですね。
向こう正面の丘を登ると、もう、この3頭の対決が決まったかのように、下っていきます。
持ったまま、前の本03 Westover ウェストオーヴァーをロックオンした対01 Zagrey ザグレイですが、本03 Westover ウェストオーヴァーは止まってくれません。
逆に突き放す感じでゴール。そうはさせませんという感じですね。
この2頭、ドバイで、イクイノックスの2着3着馬。ここで戦っていたら、どうだったのかな?とは気になりますね。
ドバイでは、3馬身以上の差をつけて勝ったわけですが、馬場も違うでしょうからね。
本03 Westover ウェストオーヴァーは、愛ダービー以来の勝利。
血統
勝った本03 Westover ウェストオーヴァーは、サドラーズウェルズ系フランケル産駒。母父ロベルト系LEAR FAN リアファン。全兄が、英G3のダーレーステークスを勝ったMONARCHS GLEN モナークスグレン。
こぼれ話
2022 07 03 日曜 : Saint-Cloud サンクルー競馬場
5レース – Grand Prix de Saint-Cloud サンクルー大賞2022
16h00
平地 – G1 – 400 000ユーロ – 2400m – 9頭
4歳以上
予想印
–01 Baratti M4 58 M. Guyon
–02 Third Realm M4 58 D. Egan
–03 Lone Eagle M4 58 S. de Sousa
本04 Mare Australis M5 58 O. Peslier
対05 Hurricane Lane M4 58 W. Buick
注06 High Definition M4 58 R.-L. Moore
穴07 Bubble Gift M4 58 C. Demuro
–08 Sweet Lady F4 56.5 I. Mendizabal
単09 Alpinista F5 56.5 L. Morris
レース予想
最重要前哨戦になるのは、各グランプリシリーズ(大賞)の中から、シャンティイ大賞を勝ってきた馬である。
今年は、本04 Mare Australis メアオーストラリスということになります。
これにペリエ騎手騎乗ですから、鬼に金棒状態。
グランプリの中の、グランプリが凱旋門賞なわけですが、これの最先着3着馬が、対05 Hurricane Lane ハリケーンレーン。
シャンティイ大賞では、本04 Mare Australis メアオーストラリスの2着した穴07 Bubble Gift バブルギフト。
シャンティイ大賞では、本04 Mare Australis メアオーストラリスの2着した穴07 Bubble Gift バブルギフト。勝負着いたなの2馬身差敗北でしたが、今回は、詰められるか?
愛からの刺客は、注06 High Definition ハイデフィニションにライアンムーア。
この馬は、ドイツのグランプリホース単09 Alpinista アルピニスタ。
グランプリというのは、本来2400m距離で争われるレース。パリ大賞だけは変わっちゃいましたがね。
昨年の凱旋門賞を考えると、ドイツのグランプリホースも、侮れません、というか、有力馬ですね。
ドイツの3歳欧州王者決定戦の裏で、欧州夏の古馬王者を決めるレースが行われます。
そして、この後、英国で、キングジョージがあるわけですね。
レース結果
01着単09 Alpinista L. Morris 2分26秒15
02着 01 Baratti 1.25馬身
03着穴07 Bubble Gift クビ
04着 08 Sweet Lady 3馬身
05着 03 Lone Eagle 2.5馬身
06着注06 High Definition 短アタマ
07着本04 Mare Australis 3.5馬身
08着対05 Hurricane Lane 3/4馬身
09着 02 Third Realm 18馬身
レース展開
結果を見るだけでは、旧勢力が新興勢力に取って代わられたと言える。
ベルリン大賞と、バイエルン大賞を勝ってきたいわゆるドイツグランプリディスタンスホース、単09 Alpinista アルピニスタと、どちらかと言えば、長距離軍団の出走するリステッドを制してきた01 Baratti バラッティのワンツー。
なんだか、この距離になると、俄然ドイツといった雰囲気になりつつありますね。
凱旋門賞は変わっていないものの、フランスは、少し短い中距離ディスタンスを目指す路線に変更になってきたわけですし、スピードだけじゃ勝てないよ!ってな感じの結果となりました。
グランプリディスタンスの好きな馬があつまりましたが、そういったところ頑な、武骨な感じのする、ドイツ血統が、またしても、勝利。
グランプリディスタンス イズ ドイツ血統という流れは、凱旋門賞と一緒です。
血統
単09 Alpinista アルピニスタは、サドラーズウェルズ系フランケル産駒。母父ニジンスキー系エルナンド。
最近では、サドラーズ、ニジンスキーなどといえば、オートゥイユで見かけそうな血統で、ダンジグ、ミスプロなどで、スピード化しつつある、フランスのクラシックディスタンス距離を、ドイツの重厚さが圧倒している感じになってますね。
日本でも高速決着していたりしますが、果たして、この凱旋門賞のロンシャンの馬場を考えた時、それは喜ぶべきことなのかどうか?
凱旋門賞の少し前から始まっている、長めの距離のドイツ血統隆盛をみると、日本のスピード化は、果たして、凱旋門賞制覇ということから考えると、喜ぶべきことなのかどうか?
もっとも、クラシックディスタンスだけが、凱旋門賞だけが、競馬じゃないですからね。
ただ、軸がぶれていくと、なんだかなぁという気もしてしまいます。
ドイツ隆盛と、血統と距離の関係は如何に?
なんだか、最近、オートゥイユで隆盛を誇っている血統で、フランスの平地界が外国馬血統に持っていかれている気もね。
スピード偏重に一石?神の天秤?